🈙足摺岬 【蔵出し名画座】
出演:木村功/津島恵子/砂川啓介 監督:吉村公三郎 軍国主義の重圧で生活の自由を奪われた若い男女のほろ苦い恋心を描く。 ※川本三郎氏の解説(1954年 107分)
11月20日 木曜 6:00 -8:00 日本映画専門ch
田宮虎彦の「絵本」「菊坂」「足摺岬」の3つの短編から新藤兼人が脚本を書き、吉村公三郎が監督した作品。戦時中の暗い谷間の青春像を描く。昭和9年、浅井(木村功)は学友の緒方、松井、八重姉弟らと一緒に本郷菊坂近くの富士見軒で下宿生活を送っていた。ある日、八重(津島恵子)は濡れ衣を着せられた弟の自殺に傷心し、足摺岬にある実家に戻ることに。
その後、自らの運命の苦しさに八重のもとを訪れた浅井だが、彼女からすでにとある有力者との婚姻が決定したことを告げられる。「辛い現実を乗り越えて生きて行こう」と足摺岬を発つ浅井の目は強い決意の光であふれていた。
