テレビ寺子屋
ドキュメンタリー/教養
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イチロー専属の打撃投手を務め「イチローの恋人」と呼ばれた奥村幸治さんが語る、一流の習慣術と目標達成術。結果を出し続けたイチロー選手の心の在り方とは。
11月22日 土曜 4:52 -5:22 フジテレビ
私はオリックスブルーウェーブで、イチロー選手が1994年に日本新記録となるシーズン210安打を達成したときに、専属の打撃投手を務めていました。その数年後、メジャーリーグのキャンプを見に行く機会があり、そこで選手たちに「どうすれば成功できるか?」と質問したところ、全員が同じことを答えました。『強い体を作ること』と『運を掴むこと』です。そんなメジャーリーグで結果を出し続けてきたのがイチロー選手です。
彼は「心・技・体」3つのバランスを考え、過ごしています。「どうすればたくさんのヒットを打てるのか」という質問に、「ヒットが打ちたい、うまくなりたいという気持ちが常にあれば、努力し向上し続けられるから、この気持ちが本当に大切です。僕はメジャーリーガーの誰よりも一番、この気持ちを作ることができます」と答えました。イチロー選手は、技術を支えるのは「心」であると分かっていて、常に前を向いて過ごしています。
また、「高すぎる目標は諦めや挫折につながります。目標の位置をどこに掲げるかがすごく大切です」と話してくれました。私は打撃投手を引退してから少年野球の監督をしていました。ついチームで同じ目標を掲げがちですが、子どもたちには体格や技術、役割の違いがあるのですから、それぞれ目標の位置は違っていいわけです。自分にとっての目標の位置を明確に定めて、その目標に向かって、まずは動くことが大切だと思います。

