栄光の名馬たち(シャフリヤール) #428🈑
「シャフリヤール」
11月16日 日曜 21:00 -22:00 グリーンチャンネル
◎シャフリヤール
主な勝ち鞍:東京優駿(2021年)、ドバイシーマクラシック(2022年)、毎日杯(2021年)他
通算成績18戦4勝
シャフリヤールは黒鹿毛の牡馬で、ノーザンファームの生産馬です。父はディープインパクト、母はドバイマジェスティ、全兄はG1・2勝のアルアイン。馬主は(有)サンデーレーシング、管理したのは藤原英昭調教師(栗東)です。2020年10月に京都競馬場・芝1800mの2歳新馬戦を勝利。
次走の2021年共同通信杯はエフフォーリアの3着に敗れますが、続く毎日杯で従来のコースレコードを0秒5更新する「1分43秒9」の勝ちタイムで重賞初制覇。しかし皐月賞はパスし、狙いを日本ダービーに定めます。そして迎えた日本ダービーでは、直線で進路を何度も切り返させられる中、残り1Fで抜け出したエフフォーリアの内から猛追。わずかハナ差分だけかわし、ダービー馬の座に輝きました。
翌2022年のドバイSCでは、直線半ばで抜け出すと急追するユビアーをクビ差凌ぎ勝利。日本ダービー馬による海外G1制覇は、日本競馬史上初の快挙でした。その後もBCターフ2年連続3着、2024年ドバイSC2着など様々な国で好走を続けました。大外16番枠からの発走となったのにも関わらず、勝ち馬とハナ差の接戦まで持ち込んだ2024年有馬記念(2着)を最後に現役引退。
北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬となるも、病気により生殖能力を失ったことから2025年7月に種牡馬も引退。“数多の夜を越え、実力と誇りを示し続けた大帝”シャフリヤール。今後はノーザンホースパークで功労馬として繋養される予定です。