第10話 神様を信じてもいいかと、一瞬だけ思ったのだ。
何とか国道を越えた二郎 (佐藤二朗) は、母、鞠子 (藤田弓子) が最後に立ち寄ったと思われるクリスモータースの工場にやって来た。そこにはうだつの上がらない社長、御手洗新造 (西本竜樹) が飼っている猛犬、ギブミーが繋がれていた。聞くと、鞠子がやってきた時、初めてギブミーが吠えるのを止め、鞠子に懐いたと言う。これまでの経験から鞠子がギブミーの首輪に指令を仕掛けたと悟る二郎。何とかギブミーに近付こうとするが、とにかく猛烈に威嚇してきて、まったく人を寄せ付けない。飼い主の新造もまったく持って歯が立たない。聞けば、慰謝料で揉めている妻のクリス (FIFI) だけは、ギブミーに近づけたという。二郎は今は別居しているクリスに会いに行くのだが…
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