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<時代劇>鬼平犯科帳 第4シリーズ 第4話「正月四日の客」🈑
いつの世にも絶えない悪を容赦なく取り締まる!中村吉右衛門の当たり役として好評を得た『鬼平犯科帳』の第4シリーズをお届け!
11月10日 月曜 18:30 -19:25 BSフジ・181
寛政二年の正月四日。
本所の小さな蕎麦屋「さなだや」では、その日は信州田舎そばの“さなだそば”しか出さない。
その日が店の女房・おこう(山田五十鈴)の両親の命日だからだ。
おこうの両親は、まだ彼女が幼いころに押し込み強盗に殺された。
さなだそばは、江戸っ子の口には合わず、客は長谷川平蔵(中村吉右衛門)と木村忠吾(尾美としのり)だけ。
おこうがかつて平蔵の父親の屋敷に奉公していた縁だ。
平蔵が帰った後、大店の主人風の客が来て、さなだそばをおいしそうに食べた。
信州生まれというその男は、来年の正月四日にまた来ると告げて帰る。
翌年の正月四日、男は現れた。
おこうの亭主は前年の秋に心臓病で亡くなっていた。
香典に小判を出した男は「再来年の同じ日にまた来る。その時に名を名乗るし話もある」と言った。
その男は、正月二日に江戸の蟷螂問屋「日野屋」で急ぎ働きをし、抵抗した女房を殺し、奉公人を手ごめにした一味の首領、亀の小五郎(河原崎長一郎)だった。
小五郎は急ぎ働きをしない盗賊だが、日野屋では配下以外の者を使ったため、流血となった。
気がとがめた小五郎は、来年の秋の大仕事を最後に引退し、おこうを後添えに余生を送る気だった。
おこうも、小五郎の好意を感じていた。
寛政四年の正月四日…男は、来なかった。
一方、平蔵はおこうに小五郎配下の前砂の甚七(中村又一)の人相書きを渡し、見かけたら連絡するよう頼む。
春になり、おこうは甚七そっくりの男を見かける。
「五鉄」に住む相模の彦十(江戸家猫八)が確認した。
おこうは、小五郎の腕に亀の彫り物があることを聞き、ハッとする。
例の男も右腕にそれらしい彫り物があったからだ…。


